食物アレルギー

[1]何らかの食物を食べた時に皮膚にじんましんがが出たり、口の中がかゆくなったりするのが初めに出る最もポピュラーな症状です。
[2]症状が進むと顔がはれたりします。
[3]さらに進むと鼻水、鼻づまり、のどがしまるような感じがして、嘔吐が頻回見られ不安を感じるようになります。
[4]これがさらに進むと下痢、声がかすれたり、犬が吠えるような咳をしたり、喘息発作のように呼吸困難やゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸状態になり、手足が紫色に変化します。血圧の低下が見られ、死の恐怖を感じるようになります。
[5]最後にはぐったりとして脈が遅くなったり、呼吸停止、心拍停止、意識消失となります。
[1]〜[2]をアナフィラキシーと言って、主として皮膚の症状が主なものです。
[3]〜[5]は皮膚以外に呼吸器・循環器・神経・消化器にも症状が出現するもので、これをアナフィラキシーショックと言います。
[3]〜[5]では症状が重いため、ボスミンというお薬(エビペン)の注射が症状出現から30分以内に必要となります。30分以内に注射ができれば命が助かる確立が高くなりますが、30分をすぎてから注射をした場合は命がなくなる可能性が高くなります。
[3]〜[5]は急いで病院に行くか救急車を呼びましょう。
食物アレルギーで最も注意しなければならないのがアナフィラキシーとアナフィラキシーショックです。
現在は体重15kg以上であればエビペンというボスミンの注射を患者さん本人または家族がすることが出来るようになり、学校によっては先生が行っていただけるケースもあります。
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(c)たんぽぽこどもクリニック