手あれ


◆手あれ
 (進行性指掌角皮症)




大人から子供までどんな人にも手あれは起こります。美容師、調理師、看護士、介護士、保育士、トリマーから主婦にいたるまで仕事で水を使う人、草花など園芸植物を扱う人、コンクリートやガラス繊維や有機溶剤を扱う人、紙幣や新聞紙などの紙をよく触る人などが代表的です。

季節的には寒い冬に乾燥も手伝ってひどくなることが多く、よく使う利き手の親指と人差し指やものを握る際に力の入りやすい薬指と手のひらに症状が出やすいです。

皮膚は全体にかさかさとして乾燥し指先では指紋が見えにくくなり、ひどい時には赤くなりひび割れて痛みさえ感じるようになります。
外からの刺激が強くアレルギー反応をおこすと小さな水疱が出現し、かゆみを伴い、かいたところがただれてぐちゅぐちゅして湿疹化します。


治療は安静、つまり手を使わないことが一番大事です。
でも現実的にはそれは難しいのでふだんから綿の手袋を着用し(就寝時も)できるだけ手に負担をかけないようにしましょう。
洗い物はもちろんのこと、テーブルを拭いたり、洗濯物を干したりなど水仕事の際には必ずゴム手袋(なるべく綿の手袋の上から)をして下さい。

洗い物はずっとしなければいけない仕事なので食器洗い機は必需品ともいえますね^^。

◆冬は寒くて乾燥しているので外出の際にもきちんと手袋をしましょう。
手の甲側がカサカサして乾燥している人は手を洗ったり、水仕事をした後には必ず手を良く拭くようにしましょう。

良く拭かずにぬれたままだと、残った水分が蒸発するときに肌のうるおい成分まで一緒に奪うために乾燥しやすくなります。

タオルやティッシュなどで軽くおさえるように拭いてくださいね。

当クリニックでは尿素やヘパリン類似物質の入った皮膚の潤いを保つ保湿剤を処方します。またとくに症状のひどいときには抗アレルギー剤、ステロイド軟膏、ステロイドテープ、抗生剤なども処方しますよ。

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