喉の症状


喉は飲食や呼吸に関係する管状の部分です。
外界と接しているため、細菌やウイルスなどの病原微生物が体へ侵入する入口となっています。

それを防ぐために免疫系すなわち扁桃を中心としたリンパ組織が充実しています。

そのため扁桃炎をはじめとしたリンパ組織の炎症がよくみられます。


風邪の時の喉が真っ赤な状態のことを言います。
細菌やウイルスの感染によって起こります。


a)口蓋扁桃肥大(いわゆる扁桃肥大)
免疫に関係する臓器であるため生後より少しずつ肥大していく傾向にあります。
7〜8歳でもっとも大きくなるといわれています。

その後炎症などの刺激がなければ、次第に萎縮していきます。
病的な肥大があると息がしづらい、物が飲み込みにくい(食べるのが遅い)、言葉の発音がおかしい、いびきが大きい、寝ていて時々息が止まる、などの症状が出ます。

程度がひどければ手術により扁桃をとる必要があります。


b)咽頭扁桃肥大(アデノイド)=睡眠時無呼吸症候群
免疫防御の機能があり、5〜6歳で最大、10歳ごろから萎縮します。
咽頭扁桃の感染がおこると肥大し、中耳炎や副鼻腔炎の原因となります。

耳や鼻の症状がひどければ手術により切除する必要があります。
肥大が高度になると睡眠時無呼吸の原因となります。



口蓋扁桃、咽頭扁桃が炎症を起こし赤くはれて、痛み、発熱(40度ぐらいの高い熱)、全身倦怠感などを起こします。

過労、感冒などが原因となっておこります。


急性扁桃炎をくりかえしおこすもので、年に3〜4回以上おこすものは手術適応となります。

慢性扁桃炎により扁桃以外の部位、たとえば心臓、腎臓、関節、皮膚などに二次的に病気が発症することもあり、たかが扁桃炎と放置せず、しっかり診断、治療をうけることが大切です。


急性扁桃炎に続いて起こるものが大部分です。
扁桃の炎症がまわりに広がり、ひどくなると膿がたまります。

放置してひどくなると縦隔炎をおこして致命的となることがあります。
喉を切開して膿汁を排出させることで劇的によくなります。
繰り返すものは手術が必要です。

まずは扁桃炎のうちにしっかり治してしまう事が大切でしょう。



喫煙や声の酷使によって声帯にポリープができます。
主な症状は声がすれです。

禁煙し声の安静につとめ、ネプライザー治療をおこなうことで、小さくなってしまうものもあります。大きなものは手術が必要です。


乳幼児に多く、風邪の後に犬が吠えるような咳の発作、ゼーゼーする感じ、息苦しさがみられます。

声帯下部の気管粘膜が感染を起こして腫れることにより気道狭窄を起こす為このような症状が出ます。

程度のひどいものは窒息の危険があり入院が必要です。
ネブライザー療法が奏効します。


喉に何かつかえる感じを訴えるものの、特別な所見がありません。
炎症、腫瘍などがないことを確認することが必要です。

ストレスなど精神的なものが影響していることが多分にあります。



加藤耳鼻咽喉科
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