「かゆみ止め」の使い分け
国立病院機構三重病院 藤澤隆夫先生 講演会より
*小児の「かゆみ止め」の内服薬
a:鎮静性(眠気の強いもの)のタイプは使用した場合、学校での勉強が集中できなくなり「学習能力」が下がってしまいます。
b:鎮静性のタイプのものを使用すると、夜間良く眠れるようになるというわけではありません。
c:非鎮静性(眠気のでない)のタイプのものは「学習能力」の低下をおこさずにアトピー性皮ふ炎の「かゆみ」を改善します。
d:非鎮静性のタイプのものを使用していると「ステロイドの塗り薬」の使用量を減らすことができます。
e:「かゆみ止め」はアトピー性皮膚炎では効果がありますが治療の主役はあくまで「ぬり薬」です。
f:アトピー性皮膚炎の症状がでた後に「ぜん息」に移行するお子さんがみられますが、まだ「ぜん息」になってないアトピー性皮膚炎のお子さんが「かゆみ止め」を飲んでいると「ぜん息」を発症するのを予防する効果があります。
g:「かゆみ止め」の内服薬には、例えば「A」が効かないけれども「B」のかゆみ止めなら効くという個人差があります。「かゆみ止め」の効果があまり良くない時は内服薬を変更してみると良いでしょう。
h:アトピー性皮膚炎では「かゆみ止め」の内服薬を長めに服用すると後半から症状が改善してくるので長期的に服用すると良いでしょう。
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