見落としがちなお子さんのぜんそく発作


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最近ぜん息の症状が出ているお子さんが目立ちます。
症状にはいくつかの特徴があります。

@咳や喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)が出ていないのに、聴診器で呼吸音を確認するとぜん息特有の呼吸音がきこえます。
このようなお子さんは、見かけ上の症状(咳や喘鳴)がなくても、体の中ではぜん息発作が続いているので、お薬による治療が必要です。
ぜん息では聴診器による呼吸音のチェックがとても重要です。

そしてこのタイプのおこさんは、激しい運動をすると咳き込んだりしますが、日常生活では何の症状も出ませんので注意が必要です。

年齢の大きなお子さんでは上記のようなことがよくありますので、お子さんもお母さんも「ぜん息」と感じられない傾向にあります。
学校や幼稚園での症状を普段からお子さんや先生に聞いておくことも大切です。


A@とは逆に喘鳴がよくわかる時は、ぜん息発作はかなり重症と考えましょう。早めにクリニックを受診をしましょう。
気をつけないといけないのは、喘鳴はひどいのに、咳があまり出ないお子さんがいます。この場合はさらに重症で、咳を出せないくらいぜん息発作がひどいと考えましょう。

このような時は、気管支を拡げる吸入薬だけでは症状の改善が見られないことが多いので、点滴治療がしばしば必要になります。


B喘鳴は全く見られないのに、咳がひどい、咳き込んで嘔吐してしまうなどのお子さんも「ぜん息」と考えましょう。
このようなケースを「咳ぜん息」といい、近年増えています。
この場合もぜん息のお薬による治療をできるだけ早く開始しましょう。
発作が始まると症状の進行が早い傾向にありますので、咳があまりにもひどかったり、咳き込みによる嘔吐が多い場合は、早めの点滴治療が必要です。


*お子さんのぜん息は「ちょっと」視点を変えると気づくことが多いものです。
{ぜん息かな?」と感じられたら、早めのクリニック受診をおすすめします。






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