食物アレルギーの診断と治療
〜藤田保健衛生大学 宇理須先生 講演会より〜
赤ちゃんで多数の食物アレルギーがある場合、
@まず、低アレルギーミルクを開始してみます。
A次に野菜を食べさせてみます。
Bその次には動物性タンパク質(肉、魚)を食べさせてみます。
肉については、アレルギーの検査の値が高くても、食べられるようになるケースがほとんどです。
C食物アレルギーは0才の赤ちゃんに最も多い傾向がありますが、
多くのお子さんは自然に食物対しての耐性(慣れ)を獲得して、成長とともに食物アレルギーを卒業しています。
Dまだ、小麦・卵・ミルクを食べていない時期に、これらの食物に対するアレルギー検査の値が高いケースでは食物アレルギーの症状が重症化しやすいので、食べるのは禁止(除去)します。
※除去食事療法といって消極的な食物アレルギーの治療法です。
Eピーナツ・木の実・ゴマ・イカやタコ・魚類・ソバは食物アレルギーの症状が重症化しやすいので、食べるのは禁止(除去)します。
Fマグロアレルギーでは、ツナ缶の缶詰を少しずつ食べさせるとマグロアレルギーがおこりにくくなることがあります。
このようにアレルギーの原因の食物を少量ずつ食べるのを、経口免疫療法といって積極的な食物アレルギーの治療法となります。
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