小児科から考えるアトピー性皮膚炎の治療
〜東海大学 望月博之先生講演会より〜
アトピー性皮膚炎のお子さんは、小学校に入ると症状が悪化しますが、その原因は「汗」です。汗をかきやすい部分のアトピー皮膚炎が悪化します。
対策としては、「シャワー浴」が有効です。
アトピー皮膚炎の「赤ちゃん」も同様「汗」で症状が悪化します。
赤ちゃんのアトピー皮膚炎の場合でも「シャワー浴」をまめにすることが、汗疹(あせも)によるアトピー性皮膚炎の悪化予防に効果があります。
「シャワー浴」をまめに(一日に3回くらい)することで、症状の悪化防止効果が高いだけではなく、ステロイドの塗り薬の減量や中止をも早くすることが出来ます。
もちろん汗のかきやすい夏場だけではなく、冬場に「シャワー浴」する事も効果があります。
汗を落とすことが大切なので、石けんは使わずシャワーで汗を落とすだけでも良いのです。
外にお出かけすると汗をかくので、外から帰ってきたら「シャワー浴」しましょう。
シャワー浴の後に保湿剤をぬれば、さらに良いことになります。
アトピー性皮膚炎のスキンケアーは次の4つのポイントがあげられます。
@皮膚を清潔の保つことです。
「シャワー浴」で汗を落とします→すべての年令のアトピー皮膚炎のお子様に有効です。
石けんをお湯に溶かし泡立てたきれいな泡で洗うとお肌に優しく良いです。(洗いすぎは良くありません)
A皮膚の乾燥を防ぐことです。
「夏場」こそ皮膚の保湿をすることが重要です。
夏場は汗による湿潤によりお肌の乾燥が隠れていますので、みかけ上は肌の状態が良くみえますが、表面の汗を落とせば、その下の皮膚は乾燥しているのです。
B紫外線対策
日焼けは注意しましょう。(日焼け止めを上手に使いましょう)
Cお薬による「かゆみ止め対策」
かゆみが強い場合は、ぬり薬だけではなく、かゆみ止めの飲み薬も必要です。
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