新型インフルエンザワクチン「アジュバントワクチン」
〜千葉県ワクチンフォーラム講演会より 黒崎知道先生〜
新型インフルエンザは、その流行がおさまっても、次の流行が来る前に、新型インフルエンザワクチンを接種して、予防の準備をしておくことが大切です。
新型インフルエンザワクチンに、これまでかかったことがないお子さんは、次の新型インフルエンザの流行がおきた時に、重症化する可能性があります。
「アジュバントワクチン」とは・・・
「アジュバントワクチン」とは、外国産の新型インフルエンザワクチンです。
その特徴は、
@ワクチンの免疫効果が、国産と比べて高い傾向があります。
A小児において、ワクチン接種後3週間で、100%の確率で免疫がつきます。
B小児において、重症な有害事象(接種部位の腫れや痛みなど)は、みられません。
C注射部位の痛みがやや多い有害事象ですが、ワクチン接種後20分以降に鈍痛がみられます。
Dたった「一回」のワクチン接種で、著明な免疫効果があります。
E小児では、特に低年齢での免疫効果が高くみられます。(国産のワクチンは、小児の低年齢での免疫効果が、外国産に比べて弱い傾向があります)
「アジュバントワクチン」には、次のような利点があります。
@早い免疫の立ち上がりがあります。
A通常のワクチンより、強い免疫の反応があります。
B通常のワクチンより、長期にわたるワクチンの予防効果があります。
C通常のワクチンと比べて、有害事象が増えるわけではありません。
D筋注のワクチンなので、局所反応(接種部位の腫れや痛みなど)が出にくく、免疫力も、より高くなります。
「アジュバントワクチン」の接種方法
・6カ月〜10才未満 0.25ml の筋注を「1回」のみ
・10才以上〜成人 0.5ml の筋注を「1回」のみ
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