吸入ステロイド薬(アドエアー)とぜん息


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吸入ステロイド薬は、ぜん息の治療に有効なことが知られています。吸入ステロイド薬には、気管支を拡げる薬を含み、吸入できるものとして、アドエアーがあります。

アドエアーの特徴として、次のような事があげられます。

@アドエアーの使用により、屯服や屯用の気管支を拡張するお薬の使用頻度が減ります。(ぜん息発作が減るので、屯服や屯用の使用が減るわけです。)

A簡単で使いやすいです。

B副作用としてみられるものは、声がかすれたり、口の中が乾燥したりすることがありますが、「うがい」や「のみ物を吸入後に飲む」ことで、軽減できます。

C患者さんによっては、アドエアー単独の治療ですむことができます。

D吸入ステロイド薬やアドエアーを定期的に使用しないで、ぜん息発作がおきた時だけ気管支を拡げるお薬の屯用使用をしてすませている患者さんは、ぜん息のコントロールはよくありません。

E吸入開始後、早期にぜん息の症状の改善がみられます。

F心臓・肺・血管などへの有害な副作用は、特にみられていません。

Gアドエアーでぜん息の発作のコントロールが十分にできない患者さんでは、他の吸入ステロイド薬に変更してみると、発作が改善する(効果が出る)ことがあります。

Hぜん息の死亡者は、吸入ステロイド薬を全く使用していないか、吸入ステロイド薬の使用が不定期の患者さんが多い傾向があります。

I吸入ステロイド薬を使用していても、かぜや気管支炎などで、ぜん息の症状が重くなった時は、のみ薬のステロイド薬を3〜5日間追加するとよくなります。

J小児と思春期のぜん息患者さんが吸入ステロイド薬を使用していても、症状が悪化したら、アドエアーに変えることが必要です。

Kぜん息の患者さんが、アレルギー性鼻炎を合併していると、ぜん息の症状が不安定になるので、アレルギー性鼻炎を合併している患者さんは、アレルギー性鼻炎を治さないと、ぜん息のコントロールがよくなりません。

L小児では、ぜん息の増悪を90%くらい防げると考えられています。

M難治性のぜん息のお子さんでは、アドエアー(吸入のお薬)とロイコトリエン拮抗体薬(のみ薬)の併用が、効果があります。




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