子宮頸がん予防ワクチン最新情報
子宮頸がんの原因ウイルスとして、HPV(ヒトパピローマウイルス)があります。
@15〜40才代にHPVの感染者が多くみられます。
AHPVのウイルスの種類では、16型と18型が最も多くみられます。
(日本における発がん性HPVは、16型と18型が全体の60%を占めています)
B16型と18型の発がん性HPVによる子宮頸がんは、20才代に多くみられます。
C子宮頸部のHPVは、感染してもほとんどはウイルスが体から排除されますが、一部が持続的に感染している状態となり、この状態から前がん病変に移行します。この状態に喫煙などの環境因子が加わると、子宮頸がんに移行します。
D発がん性HPV感染者の0.15%が、子宮頸がんになります。
E初交前(性体験がない)の女の子にワクチンを接種しますと、98.4〜100%前後と高い割合で、子宮頸がんの予防をすることができます。
F子宮頸がんは、HPVの16型と18型が原因として多いのですが、これ以外の型のHPVに感染している女性にワクチンを接種しても、効果はやや下がるものの、子宮頸がん予防の有効性はみられます。
G初交前の女の子にワクチンを接種すると、子宮頸がん予防の効果は70%あり、性交者の女の子にワクチンを接種すると、50〜60%の予防効果があります。つまり、性交経験のある女性が子宮頸がんのワクチンを接種しても、HPVウイルスの増加を抑える効果があります。従って、20〜40才代の女性の方が、このワクチンを接種することも、子宮頸がんの原因であるHPVの増殖を防ぐことで、子宮頸がんに移行するのを防ぐ効果が期待できるわけです。
Hワクチンの副作用としては、ワクチン接種部位が赤くなったり、腫れたり痛みが出ることがあります。
I接種に最も適した年齢は、11〜14才の女の子です。
(初交率は、中学一年生で5%前後と考えられています。ワクチン接種の年齢が若いほど、HPVワクチンの子宮頸がんの予防効果が高くなりますので、出来るだけ早く、11〜14才の間に接種することが大切です。)
J15〜45才までの女性に関しては、ワクチンを接種しても効果が期待できます。
K20〜45才の場合に、初めての性交パートナーがHPVに感染していなくても、次の性交パートナーがHPVに感染しているかいないのかがわからないので、ワクチンを接種することで、免疫力が増殖すると考えられます。
L50才以上の女性に関しては、性交体験のある方でも、免疫力の増殖が期待できないので、ワクチンの接種は妥当ではありません。
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