小児用肺炎球菌ワクチンの接種を開始しました。


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3月1日より肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が接種開始致しました。
価格は1本9500円(税込)です。
接種対象年齢は生後2か月〜9才以下となります。

肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0才代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5才くらいまでは危険年齢です(5才を過ぎての発症もあります)。
2か月になったらなるべく早く接種しましょう。


2000年から定期接種にしているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌による重い感染症が98%減りました。
現在、世界の約100カ国で接種され、うち43カ国では定期接種されています。

接種スケジュール
@生後2〜6カ月 
 27日間以上の間隔をあけて3回接種
 3回目終了後60日間以上の間隔をあけて、追加免疫4回目を接種(4回目接種は12〜15カ月齢が望ましい)

A7か月齢以上12カ月齢未満
 27日間以上の間隔をあけて2回接種
 2回目終了後60日間以上の間隔をあけて、追加免疫3回目を接種

B12カ月齢以上24カ月齢未満
 1回目接種後60日間以上の間隔をあけて2回目接種

C24カ月齢以上9才以下
 1回接種のみ
 
月齢により接種回数が変わりますので、お問い合わせください。

肺炎球菌とは
@「髄膜炎」1才に多くみられ「ヒブ」とは違い6才でも感染します。
A「重症肺炎」肺炎球菌が何らかの原因で血液中に侵入して潜在性菌血症を引き起こします。
B「菌血症」多くは自然に治りますが、まれに血液から脳を包む髄膜中に侵入する細菌性髄膜炎を発症することがあります。
その他局所感染症として「副鼻腔炎(蓄膿症)」「中耳炎」「気管支炎」「気管支肺炎」があり、マクロライド系の抗生剤が効きにくい症状もあります。

小児用肺炎球菌ワクチンの特徴とは
@2才未満のお子さんの全身感染症(髄膜炎)を1/3に減らすことができます。
A2才未満の肺炎球菌による入院を減らすことができます。
B肺炎球菌による中耳炎を約1/2に罹患率を低下させることができます。
C鼻の中の肺炎球菌保菌を減らすことができます。保菌している肺炎球菌を、集団(保育園や幼稚園)で他の人への感染を防ぐことができます。
D薬の効きにくいタイプの肺炎球菌(耐性菌)を減らすことができます。
Eワクチンの導入により呼吸器感染症・中耳炎が減り抗菌薬(抗生剤)の使用が減ります。
Fワクチンを接種しているとウイルス感染が少なくなるので「ウイルス性肺炎」の重症化を減らすことができます。
Gヒブワクチンや三種混合ワクチンとの同時接種が可能です。
H髄膜炎や中耳炎・肺炎などに予防効果があります。
I肺炎球菌が原因の「反復する中耳炎」では症状を改善する可能性があります。
Jワクチン接種で周囲のお子さんに感染を広げないために、ワクチン接種対象外である新生児(生後4週間以内)の感染を減らすことができます。





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