食物アレルギーあれこれ
卵と牛乳の初期の血液検査のIgE抗体が高いと、食物アレルギーがしばらく続くという予後をあらわしています。
焼き菓子や加熱した牛乳はアレルギーを起こしにくいので、食べることで体が食事に慣れてくる状態(経口感作)にすることができます。
卵、牛乳、大豆、小麦は将来食べられるようになる可能性が高いとかんがえられます。
食物アレルギーによるショック症状は
* ぜん息などの呼吸器症状は、小麦、
ピーナッツ、そば、木の実に多い
傾向があります。
* 口中の粘膜のかゆみ、腫れなどは
魚卵、木の実、ピーナッツ、果物、
エビ、カニに多い傾向があります。
果物によって口中腫れやかゆみを
おこす口腔アレルギー症候群
(OAS)は男の子に多く見られます。
OASの原因としてリンゴ、モモ、
キウイ、ビワなどがあげられます。
* 下痢などの消化器症状は、魚卵、
ピーナッツ、木の実に多くみられます。
* じんましんなどのヒフ症状は特に
多い原因食物はありません。
しかし、魚アレルギーで最も多いのが
ヒフ症状になります。
魚アレルギーのお子さんは、1つの魚
だけでなく複数の魚にアレルギーを
起こしやすい傾向があります。
食物アレルギーで過剰な食事制限と偏食をおこなうと、ビタミンD欠乏性くる病(骨の病気)や、ビタミンB12欠乏性貧血を起こすことがあり、
注意が必要です。
食物アレルギーで急性膵炎を起こすこともあります。
食物をたべて腹痛や発疹や嘔吐が急速におきた時は、単純なアレルギー症状か、食物アレルギーによる急性膵炎かで治療と重症度がまったく異なりますので、注意が必要です。
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