軽症気管支ぜん息の治療のポイント


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@小児のぜん息「70%」は「軽症のぜん息」です。
A軽症のぜん息だからといって重症にならないというわけではありません。
B吸入ステロイド薬を軽症のぜん息に使用しますと重症のぜん息発作を減らすことが出来ます。
C吸入ステロイド薬を軽症のぜん息に早期治療として開始すると将来的にはぜん息の治療薬が少なくてすみます。
D抗ロイコトリエン拮抗薬を軽症のぜん息に早期治療として開始しますとぜん息が悪化しやすい秋〜冬のぜん息発作を抑えることが出来ます。
E軽症のぜん息でぜん息発作が見かけ上見られない、良好なケースでも運動すると咳や呼吸困難が出るなど体育が苦手なお子さんは運動誘発性ぜん息(EIA)が隠れていることが多くみられます。このようなお子さんでは自分で運動を控えていることが多いのでEIAの治療である吸入薬(アドエアー)やツロブテロールテープ(ホクナリンテープ)で治療することで「お子さんの活発さ」を増やすことが出来ます。子供らしいのびのびと遊ぶ活発な生活につなげることが可能になるのです。
F吸入ステロイド薬で治療することで肺機能の低下を予防することが出来ます。見かけ上軽症でも呼吸機能を測定して正常か低下しているかを正確に評価することが重要です。
G新型インフルエンザではぜん息が重症化しやすいのでロイコトリエン拮抗薬でぜん息の火事状態を普段から抑えておくと新型インフルエンザにかかった時のぜん息の重症化の予防につながる可能性があります。普段からのぜん息治療がとても大切になるのです。
H吸入ステロイド薬と気管支を拡げるお薬を同時に併用すると気道の感染により起こるぜん息発作を抑えることが出来ます。例えば吸入薬のアドエアーが使いやすいです。
I軽症ぜん息でロイコトリエン拮抗薬をすでに使用されているお子さんにぜん息発作がでた時はツロブテロールテープ(ホクナリンテープ)を追加して使用しますと朝と夜の症状が改善します。



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