新型インフルエンザ脳症・肺炎について


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日本感染症学会
〜森島恒雄先生 講演より〜

新型インフルエンザ脳症は〜

8歳をピークに、年長のお子さんがかかっています。
11月に入り、乳幼児の死亡例が最近増えています。
脳症のわりには、重症のけいれん発作は少ない傾向にあります。
発熱に伴って意識がもうろうとする症状が、初発症状として最も多くなっています。
ぜん息を基礎疾患としているお子さんが、多くみられます。


新型インフルエンザ肺炎は〜

7〜8歳をピークに、年長のお子さんが多くみられます。
発熱後12時間以内の早期に、呼吸障害がおきています。

喘息の既往やアレルギーの素因が重要です。
患者さんは〜
  @血液検査で、アレルギーをを示すIgeの値が高いケースに多くみられます。
  A今回が初めての「ぜん息発作」の症例が多くみられます。
咳やぜん息の症状がみられる時は、血中の酸素の濃度を測定して、重症度を判断するとよいでしょう。

入院した重症肺炎の10%が、人工呼吸器を必要としています。
肺でインフルエンザのウイルスが多くみられます。


新型インフルエンザの死亡例は〜

脳症の死亡例・自宅での死亡例・その他の急死例の多くは、「抗インフルエンザ薬の早期の投与」をしても、重症化予防は極めて困難であります。










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