「アトピー性皮膚炎」と「カポジ水痘様発疹症」


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治りにくい発疹のひとつとして、「カポジ水痘様発疹症」があります。これは、全身にみられるタイプのヘルペス性皮膚炎で、アトピー性皮膚炎の要素を持っているお子さんがなりやすい傾向にあります。
またこの病気は、「水ぼうそう」や「とびひ」と間違われることが多く、その診断までに時間がかかり、結果としていつまでも発疹がよくならないというケースに遭遇します。

治療としては、
@カポジ水痘様発疹症ののみ薬とぬり薬で、まず皮膚の一番外側、表面の発疹を治します。
Aカポジ水痘様発疹症の発疹が改善しますと、その多くで下地にアトピー性皮膚炎が出てきます。今度はアトピー性皮膚炎の治療をすればよいのです。ほとんどのケースはこの段階のアトピー性皮膚炎が軽度のものが少ないので、ステロイドのぬり薬の使用が必要になります。
Bアトピー性皮膚炎が改善したら、スキンケアとして、お肌の保湿剤のぬり薬を使用します。保湿剤はお肌の表面に膜をはりますので、外からのウイルスや細菌の侵入を防ぎ、スキンケアにより、「カポジ水痘様発疹症」や「とびひ」の発疹を予防することができます。





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