地域で13価肺炎球菌ワクチンを円滑に導入するための組織・行政の取り組みについて


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峰小児科 峰真人先生 講演会

@2013年11月1日から7価小児肺炎球菌ワクチン(PCV7)から13価小児肺炎球菌ワクチン(PCV13)にすべて変更になります。
(定期接種対象ですので以前と変わらず公費で接種していただけます。)

A小児肺炎球菌感染症は乳児期に重症化する疾患なので、原則として11月1日のPCV13の導入を待つことはおすすめできません。
PCV7がスケジュールに該当するお子さんは予定通りPCV7を早く接種しましょう。

B例外として下記の2つの条件を満たしているお子さんについては、予防効果を維持出来ることが示されていますのでPCV13を待つことも選択肢として考えられます。
   1)平成24年5月1日以降に出生されたお子さん。
   2)生後2ヶ月から7ヶ月に至るまでの間にPCV7の接種を開始し、初回3回接種をすでに終了しているお子さん。
 1)2)のお子さんは追加接種のPCV13を待って接種してもよいことになります。

CPCV13の補助的追加接種
   1)肺炎球菌感染症感染者の50%は1才以降に発生しています。
   2)米国では、「PCV7」を4回終了しましたら、5才未満に「PCV13」を定期定期化しています。
   3)PCV7接種終了後、2ヶ月以降にPCV13を追加接種するというのが「補助的追加接種」です。 
   4)米国ではPCV7を3回接種したのに、肺炎球菌感染症にかかって死亡した例があります。
     PCV13の「補助的追加接種」していれば防げたかもしれません。
   5)肺炎球菌感染症は極めて重篤な疾患になります。
     誰が重篤な肺炎球菌感染症になるかわかりません。
   6)お子さんの命の価値に差はないのです。ワクチン接種したお子さんと接種していないお子さんで差が出てしまうのは望ましくありません。
   7)PCV13の補助的接種は、社会全体の利益は限定的であっても個人の利益は大きいものがあります。

〜たかが1回、されど1回  接種医として伝えたい〜
ふじおか小児科  藤岡雅史先生 講演会

@5才未満のキャッチアップ接種が、肺炎球菌ワクチンで低下しています。
A補助的追加接種(PCV13:13価肺炎球菌ワクチン)
1)1回だけで済みます。
2)自費負担になりますが費用がかかってもPCV13の追加接種は必要です。
3)5才までのほぼ全員が接種対象になります。
  7価肺炎球菌ワクチン(PCV7)の最終接種から8週経過したお子さんが対象になります。
4)PCV7+PCV13で重症の肺炎球菌感染症の「90%」を予防出来ます。
5)PCV7に入っていない6種類の肺炎球菌の免疫がPCV13でつけることが出来ます。
6)海外ではPCV7からPCV13に変更になった時にPCV13の追加接種をしています。
7)PCV7では、6種類の肺炎球菌については免疫がありませんのでPCV13の補助的追加接種が必要になります。









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