人由来ロタリックス導入2年を経て
人由来ロタリックス導入2年を経て
〜ワクチンインパクトと安全性を検証する〜
川崎医科大学 小児科 尾内一信先生講演会
@ロタウイルス胃腸炎は下痢に伴なって「けいれん」が頻発することがあります。
Aロタウイルス脳症は難治性で予後が良くありません。
Bロタウイルス感染症に伴う「腎不全」は脱水が治ってくる4〜5日目に多く見られます。
C「ロタリックスワクチン」は「人由来のワクチン」ですのでロタウイルスの増殖性が良好です。
Dロタワクチンの導入により、ロタウイルス胃腸炎による入院が減少しています。
E米国では、ロタワクチンの導入により、ロタウイルス胃腸炎が減りノロウイルス胃腸炎が主なものになってきました。
Fロタリックスは世界33ヶ国で使われているロタワクチンです。
G腸重積症の自然発症率は、日本では10万人中185人と海外に比べて、もともと高い傾向にあります。ロタワクチンの接種だけではなく、普段でも腸重積が多いのが日本の特徴です。
Hロタワクチンの初回接種にやや腸重積の副反応が増えますが、3回接種では腸重積の副反応は増えていません。
Iロタワクチンの初回接種直後(特に初回目から7日間)に一過性に腸重積のリスク上昇があるという報告があります。
Jロタリックスは生後3ヶ月までにワクチンの接種が完了出来ますのでロタウイルス胃腸炎の発症を早期に予防出来ます。
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