肛門周囲膿瘍と漢方治療


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肛門周囲膿瘍は主に赤ちゃんのおしりの周囲に出来るオデキですが、次の漢方薬が効果があります。
1) 排膿散及湯
肛門周囲膿瘍が真っ赤に腫れて膿をもっている急性期の時に良く効くお薬です。
このお薬は桔梗や桔実といった成分が入っていまして、これがたまった膿を排泄するのです。
使用のコツは真っ赤に腫れていることです。内服は真っ赤な腫れがとれるまで継続します。
排膿散及湯は膿を排泄するのがこのお薬の特徴なので、扁桃炎の時にのどに膿がたまっている時にも効果があります。
またこのお薬には甘草という甘みの成分も入っていますので、扁桃炎ののどの痛みを緩和させてくれます。
2) 十全大補湯
肛門周囲膿瘍が真っ赤になる急性期を過ぎまして、腫れが残っている時に良く効くお薬です。
このお薬は気虚と血虚に使うものですが肛門周囲膿瘍では気虚による皮膚や粘膜のバリア機能の低下を改善し、血虚による慢性化膿性炎症を
改善する効果が期待できます。
このお薬は肛門周囲膿瘍の腫れが完全に触れなくなるまで内服が必要です。
再発性肛門周囲膿瘍を治すコツにもなります。



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