子宮頸ガン征圧の取り組み〜日本から発信できること〜
子宮頸ガン予防接種の公費対象年齢の方は早めに接種しましょう。
自治医大 今野 良先生講演会より
1.日本では毎年15000人の子宮頸がんの患者さんが発生していて、その中の3500人が死亡しています。
2.子宮頚がんの初期の上皮内がんの女性の平均年齢は35才出産世代です。
3.子宮頸がんは初期では自覚症状がないことがあります。
4.子宮頸がんは症状があってからクリニックにきた時には、その50%が手術が出来ない状態になってることが多いのです。
5.子宮頸がん検診は前ガン病変(異型成)を見つけることが目的です。異型成のその多くは自然治癒しますがごく一部が上皮内ガンになりその後、進行ガンへ移行していくのです。
6.前ガン病変で見つかれば子宮の円錐体切除術で手術すれば子宮を残せるので、その後出産も可能です。
7.ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が無ければ子宮頸がんになるリスクは無視して良いのです。
8.多くのHPV感染は多くは一過性であり免疫力で自然に治りますが、その10%くらいがHPV感染が残っていて異形成してなります。HPV感染が持続しますとガン抑制遺伝子が不活化されて子宮頸がんが起こるのです。
9.HPVの16型と18型が世界中の子宮頸がんの70%の原因になってます。
10.日本人の子宮頸がんの多くはHPVの16型と18型が最も多いのです。
11.日本ではHPVの16型と18型は20〜30代の女性で検出率が高くなっています。
12.子宮頸がんは性交経験のある全ての女性に起こりうる病気なのです。
13.性交経験のある女性の80%は生涯に一度はHPVに感染します。
14.HPVに自然に感染した方が子宮頸がんワクチン接種より良いというのは間違いです。
15.HPVの自然感染の免疫力は長く続きません。
16.子宮頸がんワクチン接種では効果的な免疫力の持続がみられています。
17.子宮頸がんワクチンはサーバリックスとガーダシルの2種類があります。2種類の子宮頸がんワクチンの違いは
サーバリックスはガン予防の成績が良くガン予防に特化したワクチンで
ガーダシルはコンジローマの予防が加わるワクチンというところにあります。
18.サーバリックス
1)ワクチン接種を開始して4年経過した状態で子宮頸がんの93.2%を予防出来ています。
2)HPVの16型と18型の子宮頸がんとHPVの16型と18型に他のHPVの型がみられた子宮頸がんとHPVの16型と18型以外のHPVの型の子宮頸がんのいずれの子宮頸がんにも予防効果がみられています。
3)セクシャルデビュー前の若い女性層に1回以上接種しときますと子宮頸がんの上皮内ガンに関しては100%予防効果がみられています。
4)HPVの16型と18型の子宮頸がんは100%予防出来ています。
5)子宮頸がんワクチン接種後2年経過時点でのワクチンの免疫力はガーダシルよりサーバリックスの方が高い傾向にあります。
6)ガーダシルの子宮頸がんの予防は70%予防です。サーバリックスの子宮頸がんの予防は90%以上です。がん予防効果がよりたかくなってます。
19.20〜40才の女性に5年毎に使える子宮頸がん検診の無料のクーポン券がありますので利用してはいかがでしょう。
20.思春期の多感な女子は緊張や不安のせいでワクチンの接種時及び接種後に立ったままでいると失神、息苦しさ、動悸などが起きることがありますので接種後は座って安静にしていましょう。失神はワクチンの成分で起きるものではありません。
21.接種後の接種部位の痛みは筋肉痛であってワクチンによる痛みではありません。
22.子宮頸がんワクチンで不妊症になることはありません。
23.子宮頸がんのワクチンで小麦や卵の食物アレルギーを起こすことはありません。
24.子宮頸がんワクチンは成人にも有効です。
25.子宮頸がんワクチンを受けた後は20才になったら子宮頸がん検診を受けましょう。
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