小児気管支喘息


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日本大学 橋本光司先生講演会

1.抗IgE抗体(オマリズマブ)による治療の効果は
 
 @ゴキブリやチリダニのアレルギーのあるお子さんには有効です。
 
 A秋と春の喘息の増悪を予防して、その他の治療薬が減少出来ました。

2.ステロイド抵抗性重症喘息には

 @テオフィリン療法も良いでしょう。

 Aマクロライド少療法も良いでしょう。

 Bシクレソニド(オルベスコ)の吸入ステロイド療法も良いでしょう。

3.幼児期に過体重(肥満)がありますと、8才時点での「喘息」及びアレルギーの発症のリスクが増えます。
 8才児に肥満がありますと「喘息」になりやすくなります。

4.重症喘息では
 
 @症状は急速に悪化した時にはビタミンDの値が低くなっています。

 A肺機能も低下しています。

 BビタミンDが低いと気管支の壁の粘膜が肥厚して、気管支の内径が狭くなるリモデリングという状態が進行しています。

5.5才未満に使える吸入ステロイド薬のパルミコート吸入薬は

 @連日投与した時と風邪をひいて喘息が悪化した時だけ投与した時で比べてみた場合の経過に差はありません。

 Aパルミコート(0.5r)吸入薬を2週間の短期に投与でも良いでしょう。

6.遺伝子騎乗がある喘息のお子さんでは、吸入ステロイド薬が効きにくい場合があります。

7.中等度〜重症の喘息のお子さんの急性発作に対して抗コリン薬(スピリーバ)を使用しますと、症状の改善が良いことがあります。



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