環境とアレルギー


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国立病院機構福岡病院〜小田嶋博先生講演会より〜

@家族のアレルギー患者さんが多いほど、お子さんは「ぜん息」になりやすくなります。
A妊娠中にお母さんがアレルギーの症状があると、生まれてくるお子さんはアレルギーを起こしやすくなります。
B秋や冬に生まれたお子さんの「ぜん息」の頻度が高い傾向にあります。
C妊娠中にお母さんに発熱がみられますと、生まれてくるお子さんはアトピー性皮膚炎になりやすくなります。
D3歳児のお子さんの場合、保育園に預けられているお子さんの方が、お母さんやおばあちゃんが自宅でみているお子さんに比べて「喘息」の発症率が高い傾向にみられます。特に男の子に多くみられます。
E家族に喫煙している方がいると男の子は「ぜん息」になりやすくなります。
F完全母乳栄養のお子さんが、ミルク栄養のお子さんに比べて「ぜん息」の有症率が低い傾向にあります。
Gお母さんが喫煙していますと、お子さんのぜん息の有症率が高くなりますし、生後4か月の赤ちゃんの場合には風邪をとてもひきやすくなります。
H血液検査でアレルギーの要因を示すIgEの値が高いと「ぜん息」はその後に症状の改善はみられません。
I小学校1〜2年の時にアレルギー性鼻炎(花粉症)がありますと、「ぜん息」は治っていくことは難しいと考えられます。
J小学生のアレルギー性鼻炎の多くは「ダニ」が原因です。
K「ぜん息」の症状がない時でも小学生では20%くらいは運動活発性ぜん息があります。つまり普段は「ぜん息」の症状は出ないのですが、運動をすると「ぜん息」の症状の咳が現れるのです。
L「運動トレーニング」をする事で、「ぜん息」の症状は改善します。
M思春期になりますと「ぜん息」のお子さんは呼吸機能が悪化していきます。「ぜん息」は元の正常の状態に戻らなくなっているのです。
N家族の喫煙がありますと、お子さん自身も喫煙をしていく傾向がみられます。
O妊娠しますと「ぜん息」のお母さんは、「ぜん息」が悪化することがあります。(全体の約25%が悪化します)
Pうつ傾向がありますと「ぜん息」と「アレルギー性鼻炎」の有症率が高校生で増えている特徴があります。




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