ロタウイルス感染症を含む小児感染症とロタウイルスワクチン
大阪労災病院小児科 川村尚久先生講演会より
ロタウイルス感染症は生後6ヶ月未満に多くみられる下痢と嘔吐の胃腸炎で白色の下痢がみられるのが特徴です。入院するケースが多い胃腸炎です。
〜ロタウイルスワクチン〜
@アメリカではロタウイルスワクチンの接種によりロタウィルス感染症の患者さんが減少しています。
A生後6週から初回接種を開始して1ヶ月間の間隔をあけて2回目の種となります。
B重症のロタウィルスの感染症ではロタウイルスワクチンにより90%の患者さんの減少という有効性が著明にみられています。
Cすべてのロタウィルス感染症でも80〜70%は減少する有効性がみられます。
Dロタウイルスワクチンによる死亡例は日本だはみられていません。
E生後24週(6ヶ月)までに2回目の接種が終わるようにすることが大切です。
生後24週過ぎにロタウイルスワクチンを接種しますと腸重積症を起こす確率が増えてしまうためです。
ですので生後24週過ぎでの赤ちゃんにロタウイルスワクチンは接種しないことが大切です。
F理想的なワクチンのスケジュールとしてはロタウイルスワクチンの初回接種は
生後2ヶ月からスタートとしてこの時にヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンを同時に接種することが望ましいと思います。
2回目のロタウイルスワクチンは1ヶ月後の生後3ヶ月に同じようにロタウイルスワクチンとヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種となると良いと思われます。
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