予防接種の最近の話題


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*同時接種とスケジュールを中心に

日本赤十字社医療センター
 園部 友良先生講演会より

1.単独接種のデメリット

@免疫を得るのが遅くなるので大切なこどもを守れないことがあります。
A任意接種ワクチン接種後の有害事象は低い補償制度が適応されます。
Bクリニックに何度も足を運ばなければならないのでお母さん(特に働いているお母さん)に大きな負担を強いることになります。


2.同時接時の有害事象について

@定期接種と任意接種の組み合わせで有害事象が起きた時には、定期接種の方で補償制度が受けられます。
A任意接種ワクチンを接種する際は、定期接種ワクチンと同時接種した方が補償制度が良くなりますので安全で安心となります。
例えば定期接種の麻疹風疹混合ワクチン(MR)を受ける時に、任意接種の「おたふくかぜ」や「水ぼうそう」のワクチンを同時に接種されますと有害事象が万が一起きてもMRワクチンの高い補償制度が適応になるのです。



3.スケジュール通りの基本

@任意接種・定期接種の区別なく重いもの、流行しているもの、VPD(ワクチンで予防できる病気)のワクチンを優先して接種しましょう。
必要性の高いものは月齢に達すればすぐに接種しましょう。
A定期接種でも流行が少なかったり、無かったりしているもの(例えばBCGやポリオなどです)は遅くしましょう。
B受けなければならないワクチン接種が増えているので、同時接種を基本に早く免疫をつけましょう。


4.新時代のワクチンスケジュール
@ワクチンの接種が多いので、同時接種をしないと早く免疫が出来ずVPDから守れません。
A生後2ヶ月からの開始と同時接種が常識になりますと、生後2ヶ月でロタウイルスとヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが同時接種が必要になってきます。




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