アトピー性皮膚炎の重症化防止
国立病院三重病院
〜藤澤隆夫先生 講演会より〜
〜重症のアトピー性皮膚炎では〜
@強いかゆみがあります。このために次のような症状がみられます。
A.眠れない
B.落ち着きがない
C.イライラしやすい
D.集中できない
A外見上から起こる問題があります。
A.外見が気になって外出できない
B.外見からいじめられる
B適切な治療を受けていない可能性があります。
C赤ちゃんの場合は
A.栄養状態が良くないので、低アルブミン血症や低ナトリウム血症や高ホルモン血症などをおこしてきます。
これらの状態はステロイドの塗り薬を適切に使用するだけで改善します。
B.栄養状態が良くないケースでは発達障害が強く出ることがあり、脳の委縮をおこしてしまいます。この発達障害はアトピー性皮膚炎の治療をしても正常には戻りません。
D誤った民間療法
適切ではない民間療法をして重症化しているお子さんがいるので注意が必要です。
Eステロイドの塗り薬を長期に使用していますとステロイドの塗り薬の効きが悪くなるというのは誤解です。
F大きい火事には消防車、小さい焚火はバケツの水で「火」を消すのが適切な対応です。
重症の大きい火事のアトピー性皮膚炎には強めのステロイドの塗り薬が多めに必要ですし、軽症のアトピー性皮膚炎には弱めのステロイドの塗り薬を通常量で使用すればアトピー性皮膚炎の症状は防ぐ事が出来るのです。
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