小児のαヘルペスウイルス感染症
小児のαヘルペスウイルス感染症
東京慈恵医科大学
本田 まりこ先生講演会より
小児のαヘルペスウイルス感染症には
@単純性ヘルペスウイルスT型
口の中の歯肉に口内炎や皮膚に単純性疱疹やカポジ水痘様発疹症などのヘルペスウイルスの感染症を引き起こします。
主に口の中の粘膜と皮膚に発疹ができます。
同じお子さんが頻回に再発を繰り返すものが多いのが特徴です。
A単純性ヘルペスウイルスU型
ヘルペスウイルスの感染が外性器に発疹をつくります。
いわゆる性器ヘルペスです。
お子さんでもみられることがありますので、注意が必要です。
B水痘帯状ウイルス
多くは水痘(水ぼうそう)としてみられますが、帯状疱疹でみられることもあります。
a:冬に多く夏少ない傾向にあります。
b:水ぼうそうで死亡してしまうお子さんもいます。
c:妊産婦さんが妊娠20週までに水ぼうそうにかかりますと、赤ちゃんは体内で水痘帯状ウイルスに感染してしまうため、生後は水ぼうそうに感染せず帯状疱疹になります。
妊産婦さんが水ぼうそうにかかったら、ゾビラックスという水痘のお薬を飲んで赤ちゃんを守ることが重要です。
ゾビラックスは妊産婦さんでの安全性は確率しています。
d:1才未満で水ぼうそうにかかりますと、そのお子さんは1才過ぎに帯状疱疹になることが多い傾向にあります。
e:水痘ワクチンは帯状疱疹を50%くらい予防することができます。
f:水痘ワクチンを接種したお子さんが水痘にかかるのは20%くらいです。
水痘ワクチンを接種してお子さんを守りましょう。
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