アナフィラキシーショック
@ 私の息子が食物アレルギーによるアナフィラキシーショックを起こして救急車で病院に運ばれました。
彼は海外でホームステイしていましたので、私との連絡は携帯電話とメール、携帯電話の写真でした。
Aアナフィラキシーというのは、何らかの食物を食べて起こすアレルギー症状で、主な症状はじんましんが出たり、症状が進むとまぶたや口唇や顔が腫れたり、皮ふが赤くなったりしてきます。
皮ふ症状は短時間で悪化していきます。
彼の場合、まぶたや口唇が腫れ、顔全体がむくんだように腫れあがりました。そのため目が開けにくくなりました。
Bさらに症状が進むと、皮ふ以外の症状が加わります。
下痢や嘔吐、吐き気のようなお腹の症状が出たり、血圧の低下によるめまいや意識低下を起こしてきます。
このような状態をアナフィラキシーショックといって、重症の食物アレルギーの症状になります。
彼は下痢や吐き気、呼吸困難やめまいを起こしていました。症状が重く、救急車でスペインの病院へ運ばれました。
彼は小麦材料の食事のあとにイブプロフェンという鎮痛剤を飲んだところ、症状が出ています。
小麦アレルギーの素因を本来持っていて、鎮痛剤を服用したことで食物アレルギーが出たのではないかと思われます。
このように、食物を食べただけではアレルギーを起こさないのに、食物プラス一定のお薬とでアレルギーが起こることがあります。
Cこれらの症状の経過の写真を日を追ってホームページの「写真でわかるこどもの病気」に
掲載させていただきました。
どうぞ、この貴重な写真を是非とも参考にされて下さい。
D食物アレルギーは時として重症のアナフィラキシーやアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
お子さんを持つお母さん方にお願いがあります。
もし、皆さんのお子さんが私の息子のように顔や瞼の腫れが短時間にみられた時には必ず救急車を呼び、病院へ急行してください。
息子は助かりましたが治療が遅れれば命にかかわります。
<<戻る
<<TOP
(c)たんぽぽこどもクリニック