肺炎球菌ワクチン(7価)が感染症治療にあたえるインパクト
千葉大学 石和田 稔彦先生 講演会より
肺炎球菌とは
@全身感染症として髄膜炎や肺炎・心外膜炎を起こします。
A局所感染症として中耳炎や副鼻腔炎・乳突蜂窩炎・蜂窩織炎を起こします。
肺炎球菌ワクチンの接種でこれらの肺炎球菌感染症を予防することができます。
肺炎球菌ワクチンは全身感染症である髄膜炎や肺炎を80%以上減らすことができ、肺炎球菌による中耳炎の67.7%を予防することができます。
接種することで肺炎球菌感染症の重症化を防ぐことが重要です。
小児の髄膜炎の原因菌は
@インフルエンザ菌が57%を占めて、髄膜炎後の11%に後遺症がみられます。
A肺炎球菌が19%を占めて、髄膜炎後の17%に後遺症がみられます。
ワクチン接種によってお子さんの肺炎球菌の保菌を減らすことができますので、周囲への感染や集団感染を減らすことができるのです。
肺炎球菌による髄膜炎や肺炎は2才未満が多いので、ワクチンは早い年齢から開始するのが最も良いでしょう。
スケジュール通りに終了していませんと、肺炎球菌による髄膜炎をおこす可能性がありますので、出来るだけスケジュール通りに接種することが重要です。
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