お子さんのアレルギー性結膜疾患の対応


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東京女子医大 高村悦子先生 講演会より


花粉症に見られる「アレルギー性結膜炎」の治療は次のことがポイントになります。

●目の痒みや充血などのアレルギー性結膜炎の症状を改善するには点眼薬が有効です。
パタノールやリボスチンの軽いタイプの点眼薬は目にしみませんし、副作用がほとんどないのでお子さんにも安全に使っていただけます。
ザジテンやリザベンの点眼薬は目にしみるのでお子さんには避けた方がよいでしょう。

●点眼薬は花粉症と一緒で、花粉の飛び始める前から使用しておくと、目の症状を軽くすることができます。

●点眼薬で症状はおさまらない時にはステロイドの点眼薬が必要になります。
気をつけなければならないことは、ステロイドの点眼薬は眼圧が上昇して緑内障をおこすことがありますので、眼科医の指導の元で短期間の使用がよいでしょう。

●目に花粉が入るのを減らすために、外出時はゴーグル型メガネや普通のメガネをかけると有効な予防手段です。
 
●人工涙液で目の中の花粉を洗うことも大切です。人工涙液は病院で処方されたものではなく、市販のもので十分です。
出来れば防腐剤の入っていない使い切りのタイプがよいと思います。

●重症のアレルギー性結膜炎を「春季カタル」といってお子さんに多い傾向があります。
軽度のアレルギー性結膜炎やアトピー性結膜炎にみられる目の痒みは少なく、目の痛みや視力低下がみられる傾向があります。
小学生から発症することが多いようです。

●お子さんの「通年性アレルギー性結膜炎」では花粉症のように目の痒みが出ることは少ないのですが、目が充血したり、こすったり、かすむなどの症状が目立ちます。

●目の周囲のアトピー性眼瞼炎は、プレドニン眼軟膏で症状をよくしておくと、目の中のアトピー性角膜炎も改善してきます。





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