〜新型インフルエンザ対策〜
「けいゆう病院 小児科 菅谷憲夫先生 講演会より」
新型インフルエンザの特徴は〜
●血液中の酸素の濃度が低下してしまう「低酸素血症」が多くみられます。
呼吸困難の症状が出たり、意識レベルが下がったりします。
重症のウイルス性肺炎をおこしやすい傾向にあります。
●新型インフルエンザの日本での死亡者数は200人と世界の中でも極端に少ない事は間違いありません。
重症の肺炎が多発したにもかかわらず、日本の小児死亡例は増加していません。妊婦さんの死亡例もありません。
●インフルエンザ発症後、48時間以内にタミフルやリレンザ、イナビルによる治療を開始することが重要です。
これが出来るのは世界でも日本だけです。
重症のインフルエンザでは、タミフルの増量、長期投与を考えた方が良いでしょう。
吸入タイプのイナビルは小児に効果の高いことがわかっています。リレンザと構造が似ているので、タミフルより早く解熱します。
●小児は4才〜小学生、成人では30代後半〜50代の方が重症化しやすいので、予防接種が大切です。
本来は国民全員に接種するのが望ましいと考えられます。
<<戻る
<<TOP
(c)たんぽぽこどもクリニック